
NGC 3521 Bubble Galaxy
2025
- 天体の種類
- 銀河
- 撮影データ
- Planewave CDK17 · SBIG STXL-11002
- 総露出時間
- 39.5h
NGC 3521 Bubble Galaxy
NGC 3521、別名「気泡銀河(Bubble Galaxy)」は、しし座に位置する羊毛状(flocculent)渦巻銀河で、地球からおよそ2,600万〜4,000万光年の距離にあります。その渦状腕は途切れがちで不規則な構造を示し、塵やピンク色の星形成領域、そして若い青い星団が散りばめられ、「毛羽立った」ような外観を呈しています。こうした構造は、明瞭な渦状腕をもつ「グランドデザイン渦巻銀河」とは一線を画すものです。NGC 3521 の核心は HII LINER に分類され、中心領域に電離水素領域が存在し、低電離核輝線領域を形成していることを示しており、活発な星形成活動がうかがえます。さらにこの銀河の周囲には、ぼんやりとした気泡状の殻構造が取り巻いており、これはかつて NGC 3521 と合体した伴銀河が残した潮汐尾の破片である可能性があります。こうした特徴から、NGC 3521 は銀河の進化と合体の歴史を研究するうえで重要な対象となっています。NGC 3521 は地球の空では比較的明るく、小型望遠鏡でも観測しやすいものの、しし座には M65 や M66 といった有名な渦巻銀河が他にもあるため、アマチュア天文写真家にはしばしば見過ごされてきました。
Planewave CDK 17"
SBIG STXL 11002 with AOX
Paramount ME
Astrodon 50mm LRGB
L30,R21,G22,B23 1200s
Ha15 BIN2, 1800s
総露出時間:39.5時間
撮影地:El Sauce, Chile
処理ソフト:PixInsight, Photoshop