プレートソルブと天体アノテーション
「プレートソルブ」(plate solving、天体測定)は、PixInsight のとても基本的でありながら用途の広い機能です。この記事では、プレートソルブで何ができるのか、そしてプレートソルブ後の座標情報を利用して、画像に天体を自動でアノテーションしたり、さらには彗星をマークしたりする方法をまとめておきます。
プレートソルブで何ができるか
PixInsight では、スクリプトの中の ImageSolver を使ってプレートソルブを行った後、少なくとも二つの大きな用途があります:
- カラーバランス:リニアの段階で、プレートソルブの結果を PCC や SPCC プロセスに渡し、色補正に使えます。
- 自動アノテーション:画像の仕上げ段階で、画像上の座標情報を使って画像に自動でアノテーションを付けられます。例えば天体の名称や番号、そして構図の回転(向き)を記すといった具合です。

カタログ天体(LBN、LDN、VdB、Sh2、B など)をマークする
PixInsight で LBN、LDN、VdB、Sharpless(Sh2)、Barnard(B)などのカタログ天体をマークする手順は次のとおりです:
- 画像がすでにプレートソルブ済みであることを確認する(まだなら、先に ImageSolver を使う)
- Script の中の Image Annotation Script を開く
- 左側の「+」を押して、新しいレイヤーを追加する
- 目的の天体カタログ(LBN、LDN、VdB など)を見つけ、選択して OK を押す
- Image Annotation Script の Layer 上で、いま追加したカタログレイヤーにチェックを入れる

彗星を自動でマークする
彗星のアノテーションはひと手間多くかかります。プレートソルブが終わったら、PixInsight Distribution System で彗星データベースをダウンロードしさえすれば、PixInsight で彗星をアノテーションできます。特に注意すべきなのは:撮影時の時刻(世界時 UT)と経緯度を正しく入力しなければならないということです。彗星の位置は時間とともに素早く変化するからです。これらの情報を正しく入力した後は、あとはスクリプトに任せて自動でアノテーションさせればよいだけです。
