
VdBH 73 The Dark Tower in Scorpius
2025
- 天体の種類
- 星雲
- 撮影データ
- Planewave CDK20 (f/6.8 version) · QHYCCD QHY600PH M
- 総露出時間
- 19.3h
vdBH 73 さそり座の暗黒の塔
さそり座に位置する「暗黒の塔(Dark Tower)」は、壮観な暗黒星雲で、典型的な彗星状球状体(globule)に分類されます。地球からおよそ5,000光年の距離にあり、幅は約40光年です。これは冷たい気体と塵からなる孤立した暗黒の雲で、分厚い雲の層が背景の無数の星を遮り、星間空間のなかに高い塔のような漆黒の輪郭を描き出しています。内部に大量の分子ガスと塵を含むことから、科学者たちはこれが崩壊して新しい恒星を形成する初期段階にある可能性があると考えており、それゆえ恒星を育む宇宙のゆりかごとも見なされています。
「暗黒の塔」がこれほど独特な姿をしているのは、およそ100光年ほど離れた近くの若い星団 NGC 6231 と密接な関係があります。この星団内の高温で大質量の恒星は強烈な紫外線を放ち続け、周囲の星雲を光で彫り込み、彗星の尾のような構造を吹き出しています。さらに、これらの紫外線は雲の縁に淡い赤色の水素の輝きをきらめかせ、雲のなかに潜む高温の恒星は、はっきりとした青い反射星雲を生み出しています。NGC 6231 は「偽彗星星団」あるいは「北の宝石箱星団」とも呼ばれ、さそり座 OB1 という若い星の集団(アソシエーション)を代表するメンバーです。
Planewave CDK 20"
QHY600PH-M
Planewave L500
Chroma 50mm Rx40,Gx30,Bx30, 300s; 3nm Hax66, 600s
総露出時間:19.33時間
撮影地:El Sauce, Chile