
Abell 33
- 天体の種類
- 星雲
- 撮影データ
- Planewave CDK20 (f/6.8 version) · QHYCCD QHY600PH M
- 総露出時間
- 27.5h
Abell 33 宇宙のダイヤモンドリング
うみへび座の方向、地球からおよそ2,500光年のところに、Abell 33 という名の美しい惑星状星雲があります。それはもともと太陽とよく似た恒星でした。生命の終わりにたどり着いたとき、外層の大気を吹き払い、まるい気体の殻を残しました。こうしてこの星雲が生まれたのです。
Abell 33 のもっとも魅力的なところは、そのほぼ完璧な球形です。まるで宇宙に浮かぶ一粒のダイヤモンドリングのように見えます。そして偶然にも、星雲の縁にはちょうど明るい前景の恒星 HD 83535 があり、私たちの視点からは、この星がまるで指輪にはめ込まれたダイヤモンドのように見えます。そこから Abell 33 は「宇宙のダイヤモンドリング」というロマンチックな愛称を得ました。じつのところ、この星と星雲のあいだには物理的な関係はまったくなく、ただ同じ視線上に並んだ美しい偶然にすぎません。
星雲の中心には、白い小さな星が見えます。それがもとの恒星の核の名残——白色矮星です。太陽よりもさらに高温で、強い紫外線を放ち、周囲の気体を輝かせて、幾重もの夢のような光の輪を描き出します。おもしろいことに、この白色矮星の位置は星雲のちょうど中央ではなく、しかも高解像度の写真では、天文学者はそれが実は連星であることを発見しています。
こうして Abell 33 は、恒星の生命の末期を示す証拠であるだけでなく、この宇宙における「完璧な偶然」ゆえに、天体写真家たちが口をそろえてもっともロマンチックだと語る天体のひとつとなったのです。
Planewave CDK 20"
QHY600PH-M
Planewave L500
Chroma 50mm Rx70,Gx70,Bx70, 300s; 3nm OIIIx60, 600s
総露出時間:27.5時間
撮影地:El Sauce, Chile