Debayer デベイヤー:アルゴリズムの選択と特殊なセンサー
モノクロカメラに乗り換える同好の士は年々増えていますが、大多数の人が手にしているのは、まだカラー(OSC)カメラでしょう。カラーカメラでオリジナルファイルを撮ったあとは、センサーの前にカラーフィルターアレイ(CFA)があるために、Debayer(デベイヤー)を経て初めて画像に色がつきます。この記事では Debayer のアルゴリズムの選択と、いくつかの特殊なセンサーで出くわす状況についてお話しします。
三種類の内蔵アルゴリズムをどう選ぶか
PixInsight には三種類の Debayer アルゴリズムが内蔵されています。ZWO 2600MC + Askar ACL 200 で撮った画像でそれぞれ一通り走らせてみたところ、結果は次のとおりでした。

- VNG(デフォルト):仕上がりは最良ですが、一部の縁に偽像が現れます。
- Bilinear:偽像は VNG より少ないものの、画像がやや眠くなるようです。
- SuperPixel:画像の縦横のサイズが元の半分になり、偽像はほとんどありませんが、オーバーサンプルでない場合、星像の縁が四角いマス目状になります。
結論:特別な要件がなければ、デフォルトの VNG でよいでしょう。最良の品質を追求するなら、CFA Drizzle に切り替えることをお勧めします。
特殊な構造:IMX294 の BIN1 モード
一部のセンサーは Debayer がそれほど単純ではありません。QHY 294C-P Pro と ZWO 294MC Pro を例にとると、この二台はどちらも Sony IMX294 チップを使っており、QBC 構造に属します。通常は自動的に BIN2 モードを使うため、このときの Debayer は一般的な CFA カメラと変わりありません。

問題が出るのは、のちにメーカーがユーザーによるファームウェアとドライバーの更新を開放し、自分で BIN1 モードを選んで撮影できるようにしてからです。BIN1 モードの RRGG-RRGG-GGBB-GGBB マトリクスは、PixInsight で Debayer する際に問題が起き、一般的なやり方では正しくデベイヤーできません。

解決策はこうです。PixInsight のフォーラムに、BIN1 モードで撮ったファイルを正しく Debayer できるスクリプトを書いた同好の士がいます。この二台のカラーカメラを使っている仲間は、自分でフォーラムに行って取ってくるとよいでしょう。
