
NGC 1291
- 天体の種類
- 銀河
- 撮影データ
- Planewave CDK17 · SBIG STXL-11002
- 総露出時間
- 22.3h
NGC 1291
この銀河には NGC 1269 という別の番号もあり、エリダヌス座に位置する、地球からおよそ3,300万光年の距離にある環状棒渦巻銀河です。もっとも顕著な特徴は、中心にある恒星棒(バー)構造で、その周囲を外環が取り囲み、独特の「車輪(スポーク)」のような外観をつくり出しています。成熟した銀河核と、若い環状領域の星形成領域とを併せもつことから、天文学者はこの銀河を渦巻銀河からレンズ状銀河(lenticular galaxy)へと移り変わる過渡的な段階にあると考えており、典型的な「過渡型銀河」と見なされています。
NGC 1291 はおよそ120億年の年齢をもち、主だった恒星は中央の膨らみ(バルジ)に集まっています。一方で外環では今なお活発に新しい恒星が形成されており、これら青い若い星団は紫外線と赤外線の観測で姿を現します。Spitzer の赤外線画像によれば、外環内の冷たい塵の質量は銀河全体の7割以上を占め、温度は約19.5 Kと、中心領域の約25.7 Kよりも明らかに低くなっています。系のダイナミクスの観点から見ると、NGC 1291 の恒星棒は複数回にわたって「バックリング(座屈不安定性)」を経験し、それにともなって内部構造が進化してきた可能性があります。MUSE TIMER 計画の観測で見られた一次の「ボックス/ピーナッツ」構造は、恒星棒が長期にわたって安定しており、その形成の歴史が約65億年を超えることを示しています。
核心について言えば、NGC 1291 は太陽質量のおよそ2,000万倍の質量をもつ超大質量ブラックホールを抱えており、その周囲には低質量のX線源と拡散したガスが存在して、銀河の高エネルギー環境をつくり出しています。
Planewave CDK 17"
SBIG STXL 11002 with AOX
Paramount ME
Astrodon 50mm LRGB
L22,R15,G15,B15 1200s
総露出時間:22.3時間
撮影地:El Sauce, Chile
処理ソフト:PixInsight, Photoshop