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ナローバンド各チャンネルの信号強弱の正規化

カラーマネジメント2023.09

もっとも基礎的なナローバンド処理は、ナローバンド画像をそのまま RGB チャンネルに流し込むことです。たとえば HOO、SHO、HSO のパレットがそうです。

しかし、チャンネルごとに信号強度が異なるため、ナローバンドのチャンネルをそのまま RGB に流し込むと、一面が緑(たとえば SHO)や、一面が赤(たとえば HSO)になってしまう状況がよく起こります。そこで必要になるのが「チャンネルの正規化」で、異なるナローバンドの信号を近い強度まで引き上げ、その後の合成に備えます。

ナローバンド各チャンネルの信号強弱がまちまちで色かぶりが生じる様子と、正規化の前後を示す図

よくある正規化のやり方いくつか

PixInsight では、基本的なツールを使って、異なるナローバンドの信号を似たような強度まで引き上げることができます。よくある初級のやり方には、次のようなものがあります:

  1. Linear Fit
  2. PixelMath の式(たとえば、あるチャンネルを手動で boost する)
  3. Script(たとえば SHO-AIP などのスクリプト)
  4. Curve

先に考えておかなければならない一つの前提

ただし注意しておきたいのは、これらのツールは信号強度を引き上げることはできても、ナローバンド信号そのものの S/N 比は、やはり露出時間の積み重ねに頼るしかない、ということです。

たとえば、ある種のターゲットの OIII や SII はもともと弱く、引き上げたあとはノイズがいっそう目立つだけで、最終的には合成画像のあるチャンネルの S/N 比が悪くなり、それがそのまま画面に現れてしまいます。ですから正規化が解決するのは「明るさをそろえる」という問題であって、「信号が足りない」という問題ではありません——後者に近道はなく、ただ撮るしかないのです。