
NGC 1232 – The Eye of God Galaxy
- 天体の種類
- 銀河
- 撮影データ
- Planewave CDK17 · SBIG STXL-11002
- 総露出時間
- 22.3h
NGC 1232 「神の目」銀河
NGC 1232 は、エリダヌス座に位置する、地球から約5000万光年離れた大型の渦巻銀河です。ほぼ正面をこちらへ向けて広がっているため、全体の構造は明瞭で対称的、明るい核が幾重にも渦を巻く腕に包まれ、まるで宇宙を見つめる巨大な一つの眼のように見えます。そのため「神の目」銀河とも呼ばれています。
この銀河は直径がおよそ20万光年に達し、渦状腕には青い若い星団、ピンク色の星形成領域、そして縦横に走る暗い塵の帯(ダストレーン)が数多く分布しています。中心のやや黄色みを帯びた老いた星々から、外縁の活発な新しい星々まで、はっきりとした色のグラデーションを見せており、NGC 1232 が今なお新しい星を生み出し続ける、活発な銀河であることを物語っています。
科学的な観測によって、NGC 1232 の外縁が広大なガス構造に覆われていることが分かってきました。これはかつて小さな銀河とかすめ合った名残なのかもしれず、内部のガス分布や星形成活動に影響を及ぼし、目には見えないながらも今なお働き続ける力学的な痕跡を、この銀河に残しています。
見た目には寄り添っているように見える NGC 1232A ですが、実際には本体との距離が大きく異なり、両者のあいだに本当の相互作用はなく、ただ視線の方向がたまたま重なっているだけです。毎年12月前後が NGC 1232 を観測する絶好の時期であり、この20万光年にわたる宇宙の眼を見つめるとき、私たちは今なお進化を続ける一つの銀河の生命の物語を、まさに目撃しているのです。
Planewave CDK 17"
SBIG STXL 11002 with AOX
Paramount ME
Astrodon 50mm LRGB
Lx21 1200s; Rx21, Gx20, Bx20 900s
総露出時間:22時間15分
撮影地:El Sauce, Chile
処理ソフト:PixInsight, Photoshop