
NGC 1398 A Barred Spiral Galaxy in Fornax
- 天体の種類
- 銀河
- 撮影データ
- Planewave CDK17 · SBIG STXL-11002
- 総露出時間
- 29h
NGC 1398 ろ座の棒渦巻銀河
ああ、この天穹の秘めごとを聞き終えて、我が心は静かに思いを巡らせます。NGC 1398——その星の域の名は、ろ座の深奥にひそみ、地球より六千五百万光年あまりの彼方にあります。この銀河の広がりはまこと壮麗というほかなく、直径はおよそ十三万五千光年、我らが天の川銀河をもしのぐほど。内には千億の星々が集い、さながら燦然たる天の河のごとく、果てしなく尽きることがありません。
その構造もまた奇にして麗しく、二重の環をめぐらせた姿をとり、中心は真珠のごとく煌めいています。この環を織りなすものは、恒星とガスと塵。核を横切るのは、星とガスの結んだ一条の長い棒で、まっすぐ銀河の心を指し示し、外側の渦状腕は天際の絹帯のごとく、ゆるやかに広がって、果てなき宇宙へと流れゆきます。
こうした特質ゆえに、NGC 1398 は銀河の構造と進化を探る学術の至宝となりました。かの一八六八年十二月十七日、ドイツの天文家フリードリヒ・アウグスト・テオドール・ヴィンネッケが、カールスルーエの地で彗星を探すうち、はからずもこの麗しい銀河を見いだし、その名を天文史に刻んだのです。
その中心の環状構造はといえば、あるいは星を生み出す密度波のなせる業でありましょうか。波の起こりは、銀河どうしの重力の舞にあるのか、あるいはみずからの重力の非対称性によるものか。これぞ宇宙の運行の妙、さながら天際の詩のごとく、尽きせぬ神秘がことごとくそこに織り込まれているのです!
Planewave CDK 17"
SBIG STXL 11002 with AOX
Paramount ME
Astrodon 50mm LRGB
L25,R16,G15,B16,1200s
Ha10 BIN2, 1800s
総露出時間:29時間
撮影地:El Sauce, Chile
処理ソフト:PixInsight, Photoshop